Home Twitter Facebook Instagram Contact

2019.08.11

【大相撲の番付】力士のランキング・階級の順番

「番付」とは、力士の地位のことを指す場合と、力士・行司・年寄(親方のこと)の地位をすべて載せた一覧表のことを指す場合があります。(一覧表を指す場合、正式には「番付表」といいます)

ここでは力士の地位のことを指す「番付」について、力士のランキング(階級の順番)と番付が上がる目安などをまとめました。

※番付表の見方や番付表のことを知りたい方は以下のリンク先をご覧ください。

【番付表の見方】大相撲力士の階級(ランキング)がひとめでわかる一覧表
【大相撲の番付】横綱

横綱よこづな

「横綱」とは、言わずと知れた力士の地位の最高位で、番付の最上位に位置します。

「横綱」はたとえ負け越しても降格することはありません。

「横綱」である以上強くて当然ということになっているので、「横綱」としての責任が果たせない場合、大相撲を引退するしかない厳しい地位になります。

横綱へ昇進する目安

「横綱」になるには、「大関」の地位で二場所連続優勝するか、これに準ずる好成績を残さなければいけません。

加えて、強さだけではなく大相撲を代表する存在であるため「品格」も必要とされます。

「品格・力量が抜群」と評価された場合、本場所終了後3日以内に開かれる番付編成会議で推挙され、理事会で満場一致の賛成を経て決まります。

またこの間、千秋楽から番付編成会議の前までに開催される横綱審議委員会に諮問して、委員会で3分の2以上の賛成も得なければ「横綱」にはなれません。

相撲用語「番付編成会議(ばんづけへんせいかいぎ)」の意味とは

相撲用語「番付編成会議(ばんづけへんせいかいぎ)」の意味とは

相撲用語

【大相撲の番付】大関

大関おおぜき

「大関」とは、幕内の地位にあり、「横綱」に次ぐ力士の地位のことです。

東西に最低でも1人ずつ居なければならず、「大関」がいない場合は「横綱」が「横綱大関」として兼ねることになっています。

また「大関、関脇、小結」をあわせて「三役」といいますが、「大関」は特権もいろいろあるので、「関脇、小結」をさして「三役」という場合もあります。

そして安定した成績を残すのは当たり前ということから、三賞(本場所を盛り上げた幕内力士に授与される3つの賞)の対象からも外されます。

「大関」という名前は「関取」の関に美称「大」をつけたことに由来し、江戸時代は「横綱」という地位がなく「大関」が最高位だったため、関取の中でも第一人者であることを示す呼び方だったようです。

大関になったらできること

・月給が「関脇、小結」より65万7000円昇給する(2010年時点)
・両国国技館の地下駐車場に直接自家用車を乗り入れ駐車することができる
・飛行機はファーストクラスに座れる
・新幹線はグリーン席に座れる

大関の特権

「大関」になると一場所だけなら負け越しても「関脇」へ降格することはありませが、二場所連続で負け越せば「関脇」へ降格します。

しかし「大関」の特権として、降格した場所で10勝以上すればまた「大関」に再昇進することができます。

負け越した翌場所は、「ここで負け越せば陥落の瀬戸際」という意味で「カド番」とよばれます。

大関へ昇進する目安

「大関」へ昇進するには「関脇(小結)の地位で連続三場所の好成績」を残して安定した力を評価されることが条件になります。

「好成績」という曖昧な条件ですが、一般的な目安は「三場所通算33勝以上」とされています。

この条件が達成されると、番付編成会議に「大関」への推挙が諮られ、さらに理事会で満場一致の賛成を経て昇進が決まります。

【大相撲の番付】関脇

関脇せきわけ

「関脇」とは、幕内の地位にあり、「横綱、大関」に次ぐ力士の地位のことです。

「大関」の「脇(わき)」をつとめる者という意味に由来します。

昔は「横綱」の地位がなく「大関」がトップの地位で、その次に強い力士を「腋(わき)/脇」とよんでいました。

関脇へ昇進する目安

番付は生物だといわれ「関脇」へ昇進する決まった基準はありません。

基本的に「小結」の地位で勝ち越すと「関脇」へ昇進しますが、「関脇」で負け越した力士がいない場合、8~9勝ほどの勝ち越しなら昇進できないこともあります。

しかし「小結」の地位で10勝以上の好成績を挙げた場合、たとえ「関脇」が全員勝ち越していても昇進できる可能性はあります。

【大相撲の番付】小結

小結こむすび

「小結」とは、幕内の地位にあり、「横綱、大関、関脇」に次ぐ力士の地位のことです。

東西に最低でも1人ずつ居なければなりません。

小結へ昇進する目安

番付は生物だといわれ「小結」へ昇進する決まった基準はありません。

「前頭筆頭」付近の地位で勝ち越すか、上位で大きく勝ち越せば「小結」へ昇進できます。

【大相撲の番付】前頭・平幕力士

前頭まえがしら

幕内力士のうち、前頭筆頭から幕尻(幕内の中で最下位)までの力士をまとめた呼び方です。

単に「平幕」ともいいますが、「前頭」と呼ばれる方が一般的です。

特に「横綱、大関、関脇、小結」といった役についている力士と比べる時に「平幕」という言葉が使われます。(役がついていない力士が優勝したら「平幕優勝」、役がついている力士が降格すると「平幕に落ちる」など)

しかし本来「前頭」とは「前相撲の頭」だとされています。

つまり厳密に言えば、「横綱、大関、関脇、小結」といった「役力士」を除けば、「序ノ口」以上はすべて「前頭」ということになります。

実際に番付表を見てみると、出身地の上に「同」という文字が書かれており、この「同」はずっと上の方ではひとりひとりきちんと書かれている「前頭」に「同じ」という意味です。

ちなみに「平幕力士」は番付表の一番上に「前頭」という文字がひとりひとりに載っていますが、番付表の二段目、三段目…になると「同」文字や省略された「同」という文字が記載されています。

幕内へ昇進する目安

番付は生物だといわれ「幕内」へ昇進する決まった基準はありません。

基本的に「十両」の上位で勝ち越しすると昇進できますが、「幕内」以上の各力士の成績や引退者の数などによって昇進できる人数は毎場所異なっています。

【大相撲の番付】十両

十両じゅうりょう

正式には「十枚目」といいますが、一般的に「十両」と略称でよばれています。(このサイトでも「十両」の略称で紹介していきます)

定員は28名で「十両」まで上がれるのは10人に1人いるかどうかの割合になるそうです。

そして「十両」の地位に上がると、晴れて一人前の力士である「関取」とよばれます。

四股名の下に「関」と敬称をつけて呼ばれるのも「十両」になってからなので、「○○関」と呼ばれていたら「関取」の地位にいる力士だということはまず間違いありません。

しかし一人前の関取である「十両」に1度上がったからといって、この先ずっと関取待遇が続くかといえばそうではありません。

負けが続けば当然「幕下」へ降格し、待遇も元に戻ります。

「十両」という呼び方は、幕末から明治初期にかけて「幕下」の上位10枚目までの力士にお給料(十両)を支払って「関取」として待遇したことから始まるとされていますが、実は定かではないようです。

十両になったらできること

「十両」になるということは一人前の力士「関取」になるということです。一人前になればがらりと待遇が変わります。

本場所では

・仕切りに入る前に水をつけてもらえる
・塩をまくことができる
・大銀杏(おおいちょう)のマゲを結うことができる
・化粧回しをつけての土俵入りがある
・絹の締込(しめこみ)を着けられる
・明け荷を使える

生活面では

・協会から月給が支払われる
・羽織・袴(はかま)が着られる
・付き人がつく(2~3人)
・相撲部屋では個室を与えられる
・故郷に後援会ができる(かもしれない)

十両へ昇進する目安

番付は生物だといわれ「十両」へ昇進する決まった基準はなく、各力士の成績や「十両」以上の引退者の数などによって昇進できる人数は毎場所異なっています。

「十両」昇進に関係する唯一の内規によると、「幕下15枚目以内」で7戦全勝すれば優先的に「十両」に昇進でき、この内規は仮に優勝決定戦で優勝を逃した場合にも適用されます。

しかし過去には内規を満たしていても昇進が見送られたり、反対に内規を満たさず昇進したりする場合もあるので、あくまでも「優先的」な基準であることが伺えます。

【大相撲の番付】幕下

幕下まくした

「幕下」とは「三段目」より上、「十両」よりも下の力士の地位のことです。

正式には「幕下二段目」といいますが、普通は「幕下」と略称でよばれています。(このサイトでも「幕下」の略称で紹介していきます)

定員は120名で、「幕下附出し」(学生相撲出身者などが「前相撲」~「三段目」を飛ばして、いきなり「幕下」の地位で初土俵を踏むこと)の力士は定員に含まれません。

また「幕下」以下の地位では、一場所15日間すべて取組をするわけではなく、15日間の内、7番の相撲を取ります。

幕下になれば、弟弟子たちの稽古指導や生活監督など、兄弟子としての役割を務めることが多くなります。(部屋によっては食事当番(ちゃんこ番)などの雑用から少し解放されることもあるようです)

幕下になったらできること

「幕下」になると、博多帯と冬にはコートを着ることができます。

幕下へ昇進する目安

番付は生物だといわれ「幕下」へ昇進する決まった基準はなく、各力士の成績や「幕下」以上の引退者の数などによって昇進できる人数は毎場所異なっています。

最近の番付をみると「三段目」の地位で、次の成績を残すと翌場所「幕下」に昇進する可能性は高いようです。

・7戦全勝(優勝の有無を問わず)
・50枚目以内で6勝1敗
・25枚目以内で5勝2敗
・10枚目以内で4勝3敗

相撲エリート「幕下附出し(まくしたつけだし)」とは

「幕下附出し」とは、学生相撲出身者などが「前相撲」~「三段目」を飛ばして、いきなり「幕下」の地位で初土俵を踏むことをいいます。

「幕下附出し」の場所は番付には載らず、成績によって翌場所の番付が決められることになります。

「幕下附出し」になる条件

「幕下附出し」になるには、学生相撲やアマチュア相撲などの実績が必要となります。

以下が詳しい条件になります。

①力士を志望する者の師匠である年寄から協会に幕下附出しの申請をし、理事会の決議を経て認められる。
②年齢は25歳未満(申請日時点)に限られる。
③幕下附出しの適否判定は
1.全日本相撲選手権大会
2.全国学生相撲選手権大会
3.全日本実業団相撲選手権大会
4.国民体育大会(成年男子)
以上の四大会の優勝が基準とされる。

ただし優勝日から1年以内の者に限られ、これらのいずれかで優勝した者は、「幕下十五枚目格」に付け出されます。

また1.の全日本相撲選手権大会で優勝し、かつ他の三大会のいずれかで優勝した者は「幕下十枚目格」に付け出されます。

しかし、こうした相撲エリートでも「十両」になるのは簡単なことではありません。

【大相撲の番付】三段目

三段目さんだんめ

「三段目」とは「序二段」より上、「幕下」よりも下の力士の地位のことです。

定員は200名で、「三段目最下位格附出し」(学生相撲出身者などが「前相撲」~「序二段」を飛ばして、いきなり「三段目」の地位で初土俵を踏むこと)の力士は定員に含まれません。

「三段目」まで昇進する頃には、多くの力士は髪も伸びてマゲを結うことができ、見た目はもうTHEお相撲さん。

「三段目」の実力は学生相撲の上位クラスにあたるので、将来「関取」として昇進できるかどうかを見極めるきっかけとする部屋もあるようです。

付き人として親方や上位力士の身の回りの世話をしながら、一人前の「関取」を目指してまだまだ修業が続きます。

三段目になったらできること

「三段目」になると、雪駄を履くことができます。

三段目へ昇進する目安

番付は生物だといわれ「三段目」へ昇進する決まった基準はなく、各力士の成績や「三段目」以上の引退者の数などによって昇進できる人数は毎場所異なっています。

最近の番付をみると「序二段」の地位で、次の成績を残すと翌場所「三段目」に昇進する可能性は高いようです。

・7戦全勝(優勝の有無を問わず)
・70枚目以内で6勝1敗
・40枚目以内で5勝2敗
・20枚目以内で4勝3敗

【大相撲の番付】序二段

序二段じょにだん

「序二段」とは「序ノ口」より上、「三段目」よりも下の力士の地位のことです。

定員は特にありませんが、最近では番付の東西に100名ずつ計200名ほどの力士が「序二段」にいます。

「序二段」をすんなり通過できるかどうかで、このまま力士を続けるか、それとも別の道を探すのか、1つの分岐点になるようです。

序二段へ昇進する目安

番付は生物だといわれ「序二段」へ昇進する決まった基準はなく、各力士の成績や「序二段」以上の引退者の数などによって昇進できる人数は毎場所異なっています。

【大相撲の番付】序ノ口

序ノ口じょのくち

「序ノ口」とは番付に載っている最下位の力士の地位のことです。

「序ノ口」は番付上、とても小さい文字で書かれていることから「虫眼鏡」ともよばれます。

ちなみに慣用句として、物事の始まったばかりのところを意味する「序ノ口」という言葉もここから生れました。

特に定員はありませんが、番付の東西に50名ずつ計100名ほどの力士が「序ノ口」にいます。

この時点ですでに立派なしこ名をつける場合もありますが、本名で土俵に上がることも珍しくありません。

江戸の勧進相撲の番付では、出世の上り口という意味で「上ノ口」と書かれたものもありました。

また、「序ノ口」で全休すれば番付外の「前相撲」へ降格します(不戦敗も含む)。

「序ノ口」では一番でも相撲を取れば、勝っても負けても翌場所も「序ノ口」のままなので、ケガや病気が完治していなくても、降格しないよう一番だけ相撲を取る力士が多いようです。

序ノ口へ昇進する目安

現在では「前相撲」を取りさえすれば翌場所で「序ノ口」として番付表にしこ名が載ります。

【大相撲の番付】前相撲

前相撲まえずもう

「前相撲」とは、新弟子検査に合格した後の力士のことです。

「前相撲」の力士は、番付にしこ名が載らないので「番付外」ともよばれます。

また、新弟子検査に合格した力士以外にも、「序ノ口」以上に進んだものの、病気やケガなどで「番付外」に降格した力士もまた「前相撲」になります。

そして「前相撲」の地位の力士が本場所で取る相撲のこともまた「前相撲」といいます。(ややこしいですね)

ちなみに「幕下附出し」「三段目最下位格附出し」も初土俵の場所は番付に記載されませんが「番付外」とはよばれません。

なぜなら「附出し」になるには特定のアマチュア相撲大会で優勝するなどの条件があり、「幕下」の地位で初土俵を踏むという「例外的」な扱いだからです。

さらに詳しい前相撲の説明や新序出世披露、一番出世、昔の前相撲事情などは下のリンク先をご覧ください。

【番付外の前相撲】新序出世披露や一番出世、昔の前相撲事情や取組時間まで

【番付外の前相撲】新序出世披露や一番出世、昔の前相撲事情や取組時間まで

力士の番付

ツイートする

シェアする

こちらの記事も読まれています

【番付外の前相撲】新序出世披露や一番出世、昔の前相撲事情や取組時間まで

【番付外の前相撲】新序出世披露や一番出世、昔の前相撲事情や取組時間まで

好角家入門

「好角家入門」は大相撲に関して調べたことや力士のイラストなどをアップしているサイトです。新米大相撲ファンとして楽しい大相撲ファンサイトを作っていきたいと思いますので、拙いところも多々ありますが一緒に楽しんでいただければ幸いです。

このサイトについて


Home Twitter Facebook Instagram Contact