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2018.05.21

【番付外の前相撲】新序出世披露や一番出世、昔の前相撲事情や取組時間まで

前相撲とは

「前相撲」とは、新弟子検査に合格した力士の地位のことをさす場合と、新弟子検査に合格した力士が本場所で取る相撲のことをさす場合があります。

前相撲:力士の地位のことをさす場合

大相撲の力士になるためには、相撲部屋に弟子入りし、年6回の本場所ごとに行われる新弟子検査に合格しなければいけません。

新弟子検査に合格した力士を「前相撲」といい、番付に四股名が載らないので「番付外」ともいわれます。

新弟子検査に合格した力士以外にも、病気やケガなどで「番付外」に降格した力士もまた「前相撲」になります。

ちなみに「幕下附出し(まくしたつけだし)」など、学生相撲出身者などが「前相撲」~「三段目」を飛ばして、いきなり「幕下」の地位で初土俵を踏む場合、「前相撲」と同じように初土俵の場所は番付に記載されませんが「番付外」とはよばれません。

なぜなら「附出し」になるには特定のアマチュア相撲大会で優勝するなどの条件があり、「幕下」の地位で初土俵を踏むという「例外的」な扱いだからです。

前相撲:本場所で取る相撲をさす場合

新弟子検査に合格した力士が本場所で取る相撲のことを「前相撲」といいます。

また「前相撲」では仕切りを1回してから取り組みます。

仕切りとは対戦する力士が土俵で向かい合い、両手を土俵につき、立ち合いに備えてお互いに呼吸を合わせていくことです。(本来は制限時間の中で仕切りは何度か繰り返されます)

新序出世披露とは

「新序出世披露(しんじょしゅっせひろう)」とは、前相撲を取り、翌場所からしこ名が番付の序ノ口に載ることが決まった「新序(しんじょ)」が、土俵所で行司の出世披露言上とともに紹介される儀式をいいます。

「新序出世披露」は本場所中、三段目の取組の終わり頃に行われ、新弟子は師匠や部屋の関取衆から借りた化粧廻しを締め、土俵上で行司の口上の後に「しこ名・所属部屋・出身地」が紹介されます。

出世披露言上は「出世触れ」ともいい、幕下行司以下の行司がおこないます。

呼出が「東西東西」と触れたあと、行司は「これに控えおります、力士儀にござります。ただ今までは、番付外に取らせおきましたところ、当場所成績優秀につき、本日より番付面に差し加えおきまするあいだ、以後相変わらずごひいきお引き立てのほど、ひとえにお願いたてまつります」と口上を述べます。

披露された後は、協会の各部署に所属部屋としこ名を述べて挨拶をしてまわります。

一番出世とは

「一番出世」とは、前相撲を取り、協会が定めた日までに規定の勝ち星をあげて新序出世披露を受けることをいいます。

また「新序一番出世」ともいいます。

出世披露の日は新弟子の数によって違いますが、基本的に本場所8日目に行われます。

しかし、新弟子が多い三月場所では2日目から前相撲を取り、5日までに3勝をあげると5日目に「一番出世」となり披露されます。

続いて6~8日目までに3勝できた新弟子が9日目に「二番出世」となり披露され、最後に10~11日目までに3勝できた新弟子と全敗であっても全休をしていない残りの新弟子が12日目に「三番出世」となり披露されます。

一番出世から三番出世まで出世披露を受けた力士は、翌場所の番付に序ノ口にしこ名が初めて記載されます。

ちょっと昔の前相撲事情

取組の始まりが違う

昔の前相撲は「散らし取り」といって仕切りがなく、名前を呼びあげられるとすぐに立ち会って取組が始まっていました。

そのため前相撲を「飛び付き」ともいいました。

出世するまでの道のりが違う

現在では、前相撲を取りさえすれば翌場所で「序ノ口」にしこ名が載りますが、昔は番付に載るまでに長い道のりがありました。

江戸時代は「前相撲」→「相中(あいちゅう)」→「本中(ほんちゅう)」という道のりがあり、それから「序ノ口」となりました。

明治になって「相中」はなくなり、「本中」は1973年(昭和48年)3月場所まで続きました。

白星の計算方法が違う

昔の前相撲は出世するまでの道のりが長いだけでなく、白星の計算方法が違ったので勝ち進むことも難しいものでした。

普通は1度勝ったら白星1つになりますが、昔の前相撲は連勝して初めて白星1つになります。

○●→黒星
○○→白星1つ

つまり「前相撲」から白星2つ(連勝2回)して「本中」に上がり、「本中」から白星2つ(連勝2回)で「出世=番付に載る」というものでした。

*イメージ
前相撲→○○(白星1つ)○○(白星1つ)→本中→○○(白星1つ)○○(白星1つ)→出世

このように、番付に載るまでがとても長いため、番付に載ることなく辞めていく人も多かったようです。

本中、相中のなごり

番付表の一番左下に「此外中前相撲東西ニ御座候(このほかちゅうまえずもうとうざいにござそうろう)」という文章があります。

これは「この番付に記載されている力士以外にも前相撲をとる力士が東西におりますよ」という意味です。

しかし文章をよく見てみると「中」という漢字があると思います。

細かい意味は「この番付に記載されている力士以外にも本中や前相撲をとる力士が東西におりますよ」ということになります。

そしてさらに細かくなると、この「中」という漢字は「相中」と「本中」を兼ねているそうです。

昔の名残がそっと番付に残っていたんですね。

前相撲が始まる時間

「前相撲」は、三月場所では2日目から、それ以外の場所では3日目から行われます。

なぜなら三月場所は学校を卒業見込みの新弟子が多く入門するからです。

そのため三月場所は「就職場所」とよばれることもあります。

時間はだいたい8:25頃から始まりますが、新弟子の数によって時間が変わりますので前相撲を見たいと考えている方はご注意ください。

また、力士の階級を順番にまとめたものや昇進の目安については下のリンク先をご覧ください。

【大相撲の番付】力士のランク・階級の順番と番付が上がる目安のまとめ

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力士の番付

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