【相撲用語】年寄(としより)とは

年寄としより

相撲用語「年寄としより」とは、力士が現役を引退したあと年寄名跡としよりみょうせきを襲名継承した人のことです。「親方」とよばれます。

現在、年寄(親方)になるには、力士経験者でなければいけません。しかし、昔は行司ぎょうじからも年寄になることができ、相撲経験がない年寄も少ないながらいたようです。

力士経験者でなければ年寄なることができないという年寄制度が「相撲界のことは相撲界の者で」という大相撲界の自立性を象徴する仕組みだといわれています。

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年寄(親方)になるには

年寄(親方)になるには、年寄名跡を襲名継承しなければいけません。しかし、年寄名跡は力士になれば誰でも襲名できるわけではありません。

年寄になるための条件
1. 日本国籍を有する者
2. 以下のうちどれかの条件を満たす者
  幕内を通算20場所以上
  幕内・十枚目(関取)を通算30場所以上
  三役を一場所以上
  横綱・大関をつとめた力士

年寄名跡を襲名継承するまでの流れ
1. 年寄名跡襲名・継承届を協会に提出
2. 理事会の詮衡議決
3. 年寄名簿に登録

また、横綱・大関であれば、年寄名跡を取得していなくても、期間限定で年寄待遇を受けることができます。

横綱 力士名のまま5年間
大関 力士名のまま3年間

※年寄(委員待遇)

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一代年寄いちだいとしより

年寄(親方)になるには、年寄名跡を襲名継承しなければいけません。しかし、特例として「一代年寄いちだいとしより」という制度があります。

「一代年寄」とは、その個人一代限りにおいて年寄として待遇される制度のことです。一代限りなので、その名跡の継承はできません。

一代年寄は、理事会の決定を経て、特例をもって贈られます。

一代年寄を与えられる条件
・相撲協会に著しい貢献がある横綱
・格別の活躍と功績のある横綱

第48代横綱大鵬

1969年(昭和44年)8月、当時優勝30回(最終成績は32回)していた大鵬に年寄「大鵬」が贈られる。


第55代横綱北の湖

1985年(昭和60年)1月、優勝24回していた北の湖に年寄「北の湖」が贈られる。


第58代横綱千代の富士(辞退)

1989年(平成元年)9月に当時29回優勝(最終成績は31回)していた千代の富士の一代年寄が理事会で提案される。しかし千代の富士はこれを辞退し、年寄「九重」を継承。


第65代横綱貴乃花

2003年(平成15年)1月に年寄「貴乃花」が贈られる。

また1998年(平成10年)、協会への貢献が特に大きいと認められた大関に「3年以内に年寄名跡を取得する確証があると理事会で承認された場合」は、3年に限って引退時のしこ名を年寄名とすることができる規定が加えられました。

現在までに大関栃東と2014年(平成26年)に引退した大関琴欧洲が認められています。

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