【相撲用語】呼出(よびだし)とは

呼出よびだし

相撲用語「呼出よびだし」とは、控え力士の呼出し、太鼓を打つ、土俵を作るなど、相撲の進行を支えている人のことです。

定員 45名以内
定年 満65歳

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呼出の仕事

控え力士を土俵に呼び上げる

取組ごとに土俵に上がり、白扇はくせんを広げ、独特の節回しで東西の力士のしこ名を呼び上げます。


太鼓を打つ

相撲興行の予告をしたり、相撲興行の開始を知らせる「寄せ太鼓」・終了を告げる「はね太鼓」を太鼓櫓たいこやぐらの上で打ちます。


土俵築どひょうつき

本場所や巡業先で、呼出全員で土俵を作ります。


を打つ

土俵上の進行の節目ごとに柝(拍子木)を入れます。


土俵を掃き清める


塩を用意するなど、土俵周りの小道具を整える


懸賞旗けんしょうばたを掲示する


力士に仕切り制限時間を知らせる

「呼び上げ・太鼓・土俵築」は、呼出の三大業務です。

昔は「呼び上げ・太鼓・土俵築」の仕事を分担して行っており、1965年(昭和40年)1月より呼出全員で行うようになりました。そのため当時、入門20年目にして初めて呼び上げを行った呼出もいたそうです。

また、呼出はさまざま仕事を素早くこなすため、動きやすい裁着袴たっつけばかまを身につけています。

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呼出の階級(地位・ランキング)

立呼出たてよびだし(定員1名)

勤続40年以上の成績優秀者
または勤続30~40年未満の特に成績優秀者

副立呼出(定員1名)

勤続40年以上の成績優秀者
または勤続30~40年未満の特に成績優秀者

三役呼出(定員3名)

勤続40年以上の成績優秀者
または勤続30~40年未満の特に成績優秀者

幕内呼出(定員7名以内)

勤続30年以上の成績優秀者
または勤続15~30年未満の特に成績優秀者

十枚目呼出(定員8名以内)

勤続15年以上の成績優秀者
または勤続10~15年未満の特に成績優秀者

幕下呼出

三段目呼出

序二段呼出

序ノ口呼出

呼出の階級の昇降は年に1回。毎年九月場所後の理事会で、提出された人事評価表を参考に、翌年の番付編成が行われます。

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呼出になるには

● 義務教育を修了した満19歳までの男子
● 呼出に適格と認められる者

呼出になるには
1. 各相撲部屋に入門
2. 履歴書、保護者の承諾書、住民票、戸籍謄(抄)本、師匠名による「採用願」を協会に提出
3. 相撲協会から呼出として採用

呼出は、相撲協会が採用するので所属は「相撲協会員」です。呼出として採用されると、各相撲部屋に配属されます。

呼出として採用されると、最初の3年間を見習い(養成期間)として、力士の呼び上げ方、土俵の作り方、太鼓の打ち方など、呼出としての実技を立呼出・呼出会委員より指導を受けて学びます。しかし、見習い期間中であっても、序ノ口呼出、序二段呼出の地位を与えられることがあります。

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呼出の給料

立呼出…推定年収 583万2000円~

本棒:36万円~40万円まで
月給:48万6000円~

副立呼出…推定年収 583万2000円~

本棒:36万円~40万円まで
月給:48万6000円~

三役呼出…推定年収 583万2000円~

本棒:36万円~40万円まで
月給:48万6000円~

幕内呼出…推定年収 391万2000円~

本棒:20万円~36万円未満
月給:32万6000円~

十枚目呼出…推定年収 271万2000円~

本棒:10万円~20万円未満
月給:22万6000円~

幕下呼出…推定年収 201万6000円~

本棒:4万2000円~10万円未満
月給:16万8000円~

三段目呼出…推定年収 186万円~

本棒:2万9000円~7万円未満
月給:15万5000円~

序二段呼出…推定年収 175万2000円~

本棒:2万円~2万9000円未満
月給:14万6000円~

序ノ口呼出以下…推定年収 168万円~

本棒:1万4000円~2万円未満
月給:14万円~


※月給はすべて手当込みの金額

※財団法人日本相撲協会寄附行為施行細則第81条より

呼出の給料は本棒と手当からなる月給制です。(相撲協会支払い)

本俸は決まった基準から、能力・成績・勤務状況に応じて理事長が決定します。

手当は能力・成績・勤務状況ならびに物価・社会状勢などに応じて、こちらも理事長が決定します。現在の手当は最低でも12万6000円が加えられます。

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「呼出」の役割はいつからできたの?

呼出という役割がいつごろからあったのか、正確にはわかっていません。しかし江戸時代の書物に、呼出だと思われる記述がいくつあるため、少なくとも江戸時代には呼出と同じような仕事をする人がいたことが考えられます。

「古今相撲大全」(木村政勝)

取組前の呼び上げや万事すべてをつとめる「前行司」という職があり、勝負判定をする行司に対し、前行司は美しい服を着ていなかったので目立たなかった、という記述があります。(1763年(宝暦13年))


「相撲今昔物語」(子明山人)

前行司を「ふれ」または「名乗上げなのりあげ」といった、という記述があります。(1785年(天明5年))

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